521.世界的スタグフレーション懸念対策(資産維持+多少の冒険)
私は、2022年後半から2023年から、世界的なスタグフレーションに陥ると懸念し、
最悪を想定した準備を行い、心穏やかに天命を待つ考えです。
足元の対策として、
外貨分散に加え、
物価連動国債(円&米ドル建て)や金(Gold)で、
購買力を維持する考えです。
何が起こるか判らない混乱期ですので、
”資産価値を守れれば良し”が基本です。
しかしながら、
多少の冒険として(耐えられる範囲の投資)、
ある程度は攻めの投資に向けたく、投資対象を考えています。
万一最悪の事態に陥るとしても、未だ1,2年は時間があるでしょうから、
下記の良書などで焦らずじっくり勉強し、
詐欺に注意しながら、
自分で判断・実行します。
①株式Index ETF
通常であれば全世界もしくは米国株式Index ETFを選びますが、
1973年以降の世界的なスタグフレーションの際は株は低迷したようで、
インフレ率に負ける恐れがありますので、
米国の高配当株Index ETFやバリュー株式Index ETFが候補です。
NY Dowの実績(1973年~1983年の10年間低迷)
②商品Indexファンド
インフレ=現物商品価格の高騰なので有望と思います。
既に相当値上がりしている模様ですが、2014年のピークを越え、
更に値上がる可能性がある気がします。
但し、いずれ下落するでしょうし、
今のうちに買ってどこかで売るのが良いかなと考えています。
ダイワ/“RICI(R)”コモディティ・ファンド
ダイワ/ロジャーズ国際コモディティ・F (下記チャートの実績)
③Managed Futuresファンド
手数料は極めて高額ですが、
空売りもするので価格下落でも収益が得られる可能性がある点に魅力を感じます。
ETFでは良さそうな物が見つかりませんが、
下記などが有名な様で、色々な会社から似た商品が出ている様です。
同じ様な名前でも運用成績に大きな差がありますので、
投資戦略が違うと思われ、
過去の株や商品上昇&下落でどんな成績だったか確認が必要と考えています。
MAN AHL Diversified リンクファンド(SMA専用)
マンAHLスマート・レバレッジ戦略ファンド(愛称:スマレバ)
④好立地賃貸不動産(現物、REIT)
好立地であれば大きな価格低下riskは小さいでしょうし、
インカムゲインとして得られる家賃収入も、
ある程度は物価に連動して上がるでしょうから魅力を感じます。
課題は大きなお金が必要な事です。
固定金利で借金すれば、金利高騰で負担が目減りするので有利ですが、
逆も有り得ます。
還暦間近でしんどい思いは避けたいので、悩ましい所です。
また、国内不動産は大地震のriskが気になります。
その為、物件を管理するついでに海外旅行も楽しめる可能性もあるので、
海外先進国の不動産が私の理想です。
株同様に値動きが大きいのが気になりますが、
不動産関連の金融商品であるREITも魅力です。
こちらやこちらの投稿もご覧下さい。
下記良書も読み返し、勉強継続中です。
⑤日本国債ベアファンド
T&D-日本債券ベアファンド(5倍型)
仕組み上、金利上昇せず国債価格が変わらなくても価値が減るものの様です。
日銀は無制限の国債買い入れで金利上昇を阻止していますので、
一種の博打と感じますが、既に基準額の半額程度まで安くなり、
そこで価格下落が止まっています。
日本国債の下落(=円の価値毀損)に投資するのが気が引けますが、
万が一の際の保険にはなると思います。
【詳細】
私は、2022年後半から2023年から、
世界的なスタグフレーションに陥ると懸念し、
最悪を想定した準備を行い、心穏やかに天命を待つ考えです。
(スタグフレーションを懸念する理由)
紙幣ジャブジャブ
リーマンショック、コロナショック対策で各国中欧銀行は紙幣大量発行し、
紙幣の価値毀損によるインフレの下地が出来た中、
構造的化石燃料供給不足
2015年以降の化石燃料上流(油田、ガス田生産設備)投資の不足に起因する、
供給不足による燃料高騰。
ウクライナ侵略によるロシアへの経済制裁
化石燃料、食料・肥料、レアメタル、希ガスなどの大きな輸出シェアが消える
→減った供給量の範囲での経済活動に収縮&価格高騰
上記懸念の為、
今まで少しずつ進めてきたインフレ対策を強化してきましたが、
足元で更なる対策強化の必要を感じ、
物価連動国債(円建て、米ドル建て)を購入しました。
物価連動国債はインフレ率を超える価格上昇は見込めず、
儲けは出ませんが、混乱期には資産を守る事が最優先と考えています。
数回に分けて買い増し、インフレによる購買力の目減りを防ぐ考えです。
しかしながら、特に円については、
金融のプロの方が下記を読んで一抹の不安があります。
《危ない円安》ハイパーインフレで「新通貨」しかない=藤巻健史
上記記事では、日本は極めて高いインフレ(ハイパーインフレ)に陥り、
最終的に下記3パターンの対応で、正常化するしか手段が無いのではないか、
という内容です。
(1)法定通貨を円からドルに換える
(2)1946(昭和21)年のように預金封鎖・新券発行を行う
(3)第二次世界大戦後のドイツのように中央銀行の取り換えを行う<著者の予想はこれ>
(引用開始)
日銀を残務処理機関として残し、新中央銀行から新通貨で資本投入を受ける。
その新紙幣1枚を、例えば福沢諭吉1万円札1000枚と交換する。
(引用終わり)
私は、上記(3)もしくは大インフレ放置によるガラガラポンのいずれかが、
想定すべき最悪の事態と考えており、
(3)の場合は、円建ての物価連動国債では対応しきれないと懸念しています。