522.今後の購買力保持(第一次世界大戦後のドイツ超インフレの実態)

【結論】
第一次世界大戦後のドイツ超インフレの実態を本で再確認した結果、
末永く働いて収入と健康を維持が基本で必須と再確認しました。

更に、
外貨に加え、金goldや株、不動産などの現物資産に幅広く分散する事が重要と実感し、
過去の投稿で整理した方針に従って愚直に実行する考えです。
(不動産は高額ですが、REITを利用すれば少額で投資できます)

尚、足元の状況を考慮し、
予定より前倒しに対策を実行する考えです。

【詳細】
私は、自国通貨建ての国債発行では国の財政は、
財政破綻しないというMMTの考え方は正しいと思っています。

しかしながら、
財政破綻や国債暴落はしないものの、
お金の価値や為替は別とも考えています。

どの先進国通貨も、経済危機の度にお金を刷りまくり、
貨幣価値が薄まっているように思いますが、
中でも日本円に特に大きな懸念を感じます。

今の日銀の方針である「無制限に国債を買ってでも低金利堅持」は、
無制限にお金を刷りまくることであり、
過去の投資不足&ロシア問題によるエネルギー価格高騰→構造的経常益赤字と相まって、
円安に大きく振れる可能性が否めません。

石油や天然ガスの価格高騰は、
2015年位からの価格下落による設備投資不足が原因であり、
5年程前から2024年問題等と言われていました。

それがロシア問題で一気に影響が増大したと考えています。

上記の結果、日本では5~10年程の長期間に亘り、
年10%~30%位の物価高=貨幣の価値減小が起こり得ると懸念
しています。

年24%のインフレが9年続いたらお金の価値は1/8に減ってしまいます。

特に、いつかは起こるであろう大地震によって供給能力が大きく毀損したら・・・。

考えたくも有りませんが、
最悪を想定し備えておく事は必須と思い、
第一次世界大戦後のドイツ超インフレの実態を本で確認しました。

第一次世界大戦後ドイツハイパーインフレについて書かれた上記の本のポイントです。

① 約16年かけてインフレ進行。最終的に物価100億!倍!(貨幣価値1/100億)
多額の敗戦賠償金+産業(価値の供給能力)の要であるルール地方を戦勝国に占領された中、紙幣大量発行が原因。

② 最初はゆっくり、紙幣発行量増加に伴いインフレ進行、臨界点超えてから一気に暴騰
・中産階級没落の一方、農家・起業家など価値有る現物資産の保有者は大儲け。

③ 紙幣価値毀損に気づいた全員が株に殺到(為替暴落→株に殺到)
・但し、デノミ→インフレ収束過程で価値暴落し大損。

④生きる為の食料確保が最優先
・わずかな食料のために不動産、高額な家具など投げ売りし没落する富裕層有り。
・食べる為の株投げ売りも発生。
・借り手保護政策のためインフレ見合いの家賃upできず不動産を安価で手放す人が続出。

⑤外貨キャッシュ、金Gold保有者は助かった
・農家は外貨で無いと食料を売ってくれなかった様です。
・但し、国による外貨・金没収が有った様です。

⑥外貨で株や会社所有権を買い漁った新富裕層出現
・旧来の富裕層没落し新勢力に入替わり。

⑦年金の価値激減→無価値
・年金生活者破綻。  

⑧ 不動産オーナーは生活困窮
・家賃はインフレ追従できず低迷、極めて安価に放出せざるをえないケース多発。
・各国の方針に依るでしょうが、当時のドイツは借り手優位だった様で、政府は家賃値上げ禁止令を発令。
・上記が無くても、家賃上昇は物価上昇に追い付かないのが歴史の事実の様です。

⑨株価高騰も配当は暴落
・乱高下大きく破産者多数、逆に儲けた者もあり(=⑥)。

杞憂に終わってくれることを願いながらも、
確実に対策(保険)を実行したいと思います。

富裕層になる必要は無く、
家族で慎ましいながら末永く楽しく仲良く安心して暮らせ、
たまに海外旅行に行ければ充分です。

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