555.ヨーロッパ長期ノマドワーク出張で得られた事(まとめ)
今年の4月~7月に100日弱のヨーロッパ長期ノマドワーク出張では、
幾つかの疑問に思う事を念頭に、
現地で確認・把握・実感しました。
そして、
帰国後、関係者を知る人と会話したり、
自分なりに色々調べ、
考えをまとめました。
概要は”554. ヨーロッパ長期出張&ノマドワーク”をご覧ください。
https://tamaoira.com/archives/13808
その結果、
確信が持てる考え方の軸を得る(強化する)ことが出来、
今の仕事である技術コンサルとしての提案の質が大きく向上。
また、
妻と一緒に末永く続ける楽しい仕事、
生活基盤を固めながら、末永く続けるやりたい仕事、
の方向性も見えてきました。
更に、現状の世の中の仕組についても深く考えさせられ、
悲しい事ですが、下記現実を実感・確信しました。
【私が実感・確信したこと】
①国際社会は常に自国益最優先で各国が動いている
②今の世界の仕組(体制)は先の大戦の戦勝国(特に欧米)が作り上げたもの
③国連や色々な国際機関の本質は、②の今の仕組(体制)を維持・強化するためのもの
安保理常任理事国を見れば明らか
④上記①~③の実態は心地良い言葉(オブラート)で包み隠されている
世界平和、自由と平等、持続可能な世界・・・
⑤上記①~③ではカネと武器、内部分断・対立が利用されている
⑥欧米の実際の動きと政治的発言(方向性)は大きく異なる場合が多い
⑦上記⑥に対し、日本の新聞やTVなどでは報道が欧米の政治的方向性迎合に偏っている
⑧今の欧米中心の仕組(体制)が大きく揺らいでいる
先進西側諸国 vs Global Southの対立
⑨日本人にとって極めて大切な祖国である日本は自国の為の政治が非常に弱い
高度経済成長→バブル崩壊後の失われた30年の意味
⑩どんな時も、悪態をついても自分に寄り添ってくれる人が最も大切
つまり、
「過去の奴隷貿易、植民地支配と、現代の国際社会の本質は変っていない。」
という悲しい事実
「日本はまだ恵まれているが、このままでは悪くなる一方」
という危機感
「妻、家族の大切さ」
の再認識
です。
【疑問だった事】
<1>
私は技術コンサルの仕事で”脱炭素化の動向”を把握し、
クライアントの事業内容に落とし込んで提言する事が多いです。
その仕事の中で、
気候変動急進派のヨーロッパの置かれた危機的状況から推定される取るべき行動と、
EU諸国の政治的に発信される方向性が逆という疑問が有りました。
<2>
過去の会社でヨーロッパ出張で感じた、
”産業の割には暮らしがとても豊か”という違和感
<3>
何故、アフリカ諸国が経済発展できないままなのかという疑問
技術コンサルの仕事でアフリカの化石燃料開発にも興味がありますが、
紛争など多発し開発が進まないケースが少なく有りません。
西アフリカ出身者との事業連携の軽い話しを受け、
彼等の実態を調査した事も大きな疑問の背景です。
写真は、スペイン・ジブラルタルから見た北アフリカ。
とても近いことを実感。
これが今日まで続くアフリカの不幸に繋がっているのでしょう・・・。
【恥ずかしながら~ヨーロッパ長期出張前の私】
今回私が得たものは、
今の若い方などを中心に、常識では無いかと思います。
私は既に還暦間近ですが、
学校卒業後、直ぐにサラリーマンに。
そして、
世の中の仕組みを深く考えずに、
いわゆる社畜的な働き方に没頭(埋没)。
その結果、
専門知識・技術は深く習得出来たものの、
恥ずかしながらも世の中の事は良く学べていませんでした。
仕事の中で、
欧米企業の表の言葉と実際の行動の違いは、
国際的な議論の場で違和感として感じてはいました。
しかしながら、
学校で習った事の知識を鵜呑みしたまま。
新聞やTVの内容を疑問を持たず、
漫然と聞きながら暮らしてきました。
その為、技術コンサルとしての提言も、
情勢・動向の読みが甘く、
特徴の薄いものになっていました。