100.問題提起 日本のエネルギー自給自足実現について

国の自立にとって、国を守ること、食料自給自足と共に、エネルギー自給自足は非常に大切です。
先の戦争は石油というエネルギーを封鎖された事がきっかけと考えられますので、
国を守ることは勿論、食糧と共に平和を保つ意味でも非常に重要です。

ようやく日本も2050年までのCO2排出ゼロを宣言しました。
新聞含め、前向きな宣言として伝えられている様に思われますが
以前から興味を持ってウオッチしていた私には、
長期的な将来戦略なく今の既得権を守る政策に終始し後手に廻った挙げ句、
国際社会の圧力に押されやむなく宣言したとしか見えません。

私は完全に失政と思います。
また、10年以上前から明確な政策を推進してきた欧州の長期的戦略にしてやられた気がします。

尚、水素社会や自動車の話も引き合いに出しながら、
原発再稼働が必須という世論を作ろうとする意図が目に付きますが、多くの疑問を感じます。
地震国日本で本当に安全なのか?
地震・津波・テロ対策費用を考えるとどうなのか?
廃炉まで考えて本当に安価なのか、単に将来にツケを廻すため安く見せているだけではないか?
時間が掛かると思われる核融合以外の他の手段を推し進めるべきではないのか?
フランスは大半を原発で発電していますが、地震が無い国の話しです。
私は感覚的に地震国日本で原発を安全に活用するのは極めてハードルが高い気がします。
原発は全ての事実を基に、過去の国の主張、利権にとらわれない公平な立場で議論する場で整理し、
国民に是非を問うべき
と考えています。

低炭素化の準備・対応を疎かにしていた日本、特に既得権者はピンチではありますが、
見方を変えると新しい産業を作り経済成長できるチャンスではないでしょうか?

例えば、日本の排他的経済水域は世界8番目と広く、
そこに大量に埋まっていると言われるメタンハイドレートの活用は一時脚光を浴びたものの、
試掘試験での課題も有ってか、知らないうちに下火になっている気がしますが、
メタンハイドレートは日本近海に極めて大量にあると言われており、
これを戦略的に積極開発する手があると思います。
中国などは半ば強引に開発を進めているようですので、要注意です。

メタンハイドレートはLNGと同じようなもので燃やすとあるLNGと同程度のCO2が出ますが、
排気ガスからCO2を回収し再度LNGにしてカーボンリサイクルする技術は既にあり、
大気中のCO2を殆ど増やさない事が可能です。
メタンハイドレートとカーボンリサイクルを組み合わせることで、
日本のエネルギー自給自足とCO2排出ゼロの両立も可能と思われます

さらに、ビヨンド・ゼロとして大気中のCO2を回収し、濃度を下げる研究も進められています。
但し、その為にはCO2を出さずに大量の水素を作る必要があります。
CO2排出無しで安価に大量の水素を作るためには原発が必須との国の主張のようですが、
上述したようにテロ含めた安全対策費用、廃炉費用も考えると本当に安価なのでしょうか?

欧州では原発より風力発電の方が安いとの主張もあります。
台風が無く遠浅の海が拡がる欧州と日本では条件は違うでしょうが、
日本独自の技術開発・改善の余地があり、
新しい日本の産業として同じような環境の国に貢献できるのではないでしょうか?
また、欧州の原発が日本ほど地震・津波対策にお金を掛けていないと思います。
日本の再生可能エネルギーは、現状の使用電力量を上回るポテンシャルがあり
太陽光、洋上・陸上風力発電のポテンシャルが多いようです。詳細はこちらをご覧下さい。

これら再生可能エネルギーを使えば原発に頼らずCO2排出無く水素が作れ、
メタンハイドレートを出発点としたカーボンリサイクルをすればエネルギー自給自足も夢では無いと思います

メタンハイドレートは日本近海以外にもあるので他国でも活用できますし、
カーボンリサイクル技術は今のインフラを活用しながら地球温暖化防止が可能な技術であり、
貧困解消に向けた産業育成も急務である発展途上国にも貢献できると期待
しています。

コストが高い課題はあるようですが、
技術革新で安くしつつ長期戦略的な政策として推進することは可能では無いでしょうか?
短期的には苦しい面もあるかも知れませんが、
政府の借金だけで無く資産も見ながら、インフレ率が暴騰しない範囲で国債を活用すべきと考えます。
国債は、日本株FTFやREITを購入するのではなく、

国の未来への投資に使うのが本来の目的では無いでしょうか?
政策として明確な目標を立て、

加えて投資減税など投資を促す実効性有る施策を行うことで日本の新しい産業の柱とし、
世界に貢献しながら日本のエネルギー自給自足・経済成長にも繋がると期待しています。

カーボンリサイクルに興味を持っている人が推奨していた本です。

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