8.脳梗塞③ 入院治療
幸運にも、20日間の入院の後、約2週間の自宅リハビリを経て、
半日勤務から仕事に復帰できました。
今回は、病院に担ぎ込まれてから入院中の状況をまとめました。
【ポイント】
天命を待つのみ
病気から復帰後よく考えると、人間はいつ死んでも不思議ではないと判り、
後悔しないよう精一杯生きておくべき
発病しないよう未然予防すべき
(健康第一)
と実感しました。
家族が大切
精神的に辛い時の心の支えは家族。
普段から家族を大切にすべき。
【治療】
気持ちが悪く、頭痛も強くなり、目も空けられない状態で
救急病棟に担ぎ込まれましたが、
病院では、本人確認のため何度も名前などを聞かれ大変でした。
移動式ベッドに乗せられてグルグル廻っていた感覚の中、
急にふっと楽になり、目を開けると先生から、
“脳梗塞です。首の動脈の内側が裂けたことによる解離性脳梗塞です”
とのお話しが有りました。
“ああ、これから開頭手術か。ハゲるなあ”と考えていたものの、
病室で安静にせよとの事。
医学の進歩のおかげで、手術をしなくて済みました。
これは本当に助かりました。
すぐに影響がチェックされました。
早口言葉、および、目の動き、指の動きを確認されましたが、
言葉は問題なく、
動きは左側が少しずれる程度でしたので少し安心しました。
当日は、強い薬の効果だったのか、
気持ち悪さは全く無く、会話もできたので、
軽いものだったのだなと思いました。
しかしながら、翌日からは地獄でした。
気持ち悪く、食欲はゼロ(初めての経験です)、
脳の腫れを抑える点滴を受け寝たままです。
軽いくしゃみをしただけで頭がズキズキ痛み、
痛み止めで何とか我慢する状態でした。
ある程度落ち着いた頃、先生から
“小脳のほぼ右半分が梗塞してしまっている。
それなのに、殆ど後遺症が見られないのは驚き”とのお話しがありました。
梗塞=血管の流れが滞っている状態と誤解し、
“血管が元のように拡がって梗塞が無くなれば、
元にもどりますか?”と質問しました。
すると、
“梗塞とは脳細胞が機能を失った状態のことであり、
元に戻ることは無い“とのことでした。
これを聞いた時はショックでした。
”ある程度の不自由はあっても何とか仕事に復帰できるだろう”
と感じたものの、再発リスクや寿命への影響が心配でした。
ベッドでiPadを使って、“寿命への影響”を調べたところ、
「脳梗塞発病者の5年後生存率は約50%」というweb記事を見つけ、
“余命は、短くて数年。長くても10年位だろう”と重い気持ちになりました。
最終的に、5年生存率50%というのは、
高血圧や高い血中コレステロールなどの基礎疾患が原因の脳梗塞の場合であり、
自分の様な解離性脳梗塞は対象外の様だと判りました。
(そう信じているだけかも知れません)
【家族】
入院中は精神的に相当落ち込みましたが、
それを支えてくれのは家族でした。
妻はほぼ毎日病室に寝泊まりし、夜通し世話をしてくれました。
ちょっとした事でも気兼ねなく頼め、
すぐ対応して貰えましたので本当に助かりました。
大部屋の空きが無く、お金は掛かりましたが、
個室で良かったです。
普段は連絡もない子供達も、忙しい中、
遠くから見舞いに来てくれました。
思った以上に大人になっており、
もし自分が早く逝ってしまっても、
妻を助けながら逞しく生きてくれだろうと安心感を覚えました。
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