432.インフレ対策&投資の難しさ

最近のニュースで「物価上昇(インフレ)」の情報が散見されます。

中国の大手不動産会社の破綻を引き金に、
もしリーマンショックのような金融危機になれば、
不況下での物価上昇である「スタフグレーション」も有り得るとの報道もあり、
とても気になります。

未来の事は誰にも判りませんが、
私は「最悪を想定し、それでも何とかなる対策を実行する」考えで、
色々考えています。

何事も起こらなければそれが最良であり、
インフレ対策に掛った費用や損失は、
保険料として止む無しと考えています。

①基本:末永く働く
年金生活者がインフレ時に最もダメージを受けますが、
収入があれば多少でも緩和できると思います。

②インフレに強い現物資産を持つ(増やす)
働くのは日本で、円を貰うので、日本や円以外に投資する考えです。
1)全世界株インデックスETF
2)金ETF
3)不動産
4)外貨

1),3)は今まで行っておらず、
中国発の世界の株価・地価下落が気になり、
投資するタイミングが判らず難しいと感じています。

過去の歴史を整理した下記の本では、
過去のインフレの際は以下の順番で変化が現れたとの事です。
為替→金→物価→不動産→株価

為替はどうなるか判りませんが、上記も参考にして、
物価に加えて金の価格を見ています。

過去の株価暴落の際は、
資金確保の為なのか金も一緒に下落していますので、
次の世界的な株暴落があれば、
ある程度時期を分散しながら、1), 2)を購入する考えです。

3)不動産については、
リーマンショック後の不動産の価格下落の底は、
金融商品の暴落から2~3年後だった様ですが、
コロナ危機後は逆に値上がりしています。

違いは、
リーマンショック=金融危機であり融資ストップ
コロナショック=金融危機でなく積極融資
です。

つまり、
不動産投資に融資が付くかどうかが重要と思われ、
購入するタイミングが悩ましいです。

しかしながら、
次の株価暴落が金融危機に繋がらなくても、
政府や中央銀行は更に貨幣を発行しまくるとすれば、
インフレになり不動産価格は上がると思います。

従って、
次の世界的な株暴落があった際、
その時の可能な金額の物件を購入する考えです。

選び始めてから購入するまでに1~3年位掛るでしょうから、
株暴落を合図に行動する考えです。

【私が物価高になると考える理由】

下記理由により全ての物価上昇は避けられないと考えています。

①低炭素化により、生活の基礎となる物が高くなる
・エネルギー価格が上がる(電気、ガス、ガソリンなど)
・鉄やプラスチックなど基礎素材価格が上がる(CO2排出多く対策コストが掛るため)

②エネルギー価格アップにより輸送コストが上がる
日本はエネルギー&食料も大半を輸入

③世界全体の人口増加により食料の価格は上がる
単純な需要と供給の関係に加え、

製造過程でCO2排出多く対策コストが掛ること、
更に、低炭素燃料としてアンモニア利用が進み供給不足となれば、
肥料の原料であるアンモニア価格もアップ。
→農作物価格が上がる

牛などの家畜のゲップによるCO2排出も多く対策コストが掛る、
加えて飼料価格も上がる。
→肉の価格も上がる


インフレ対策に際し、下記の本も再度読み返しています。

当時のアメリカ政府が金融安定化政策をしなかった為、
株価はピークから約90%も下落。

現在は政府や中央銀行が迅速に対応しますので、
最悪でもリーマンショックの-60%弱までと考えています。

但し、今以上にお金を刷ることになるので、
これによって、更にインフレが進むと懸念します。



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