397. 32年のサラリーマン生活振り返り13(もう一度やり直すなら②)

私が32年前に新入社員だった頃は、
「年功序列で勤続していれば給料アップ」
「持ち家を買っておけば資産価値が必ず上がる」
「最後は持ち家を退職金&60歳からの年金で老後は悠々自適」

がまだ信じられていた時代でした。

当時は、退職した諸先輩方を見ても上記の通りであり、
私も全く疑っていませんでしたが、
退職金大幅減額、年金受給60歳→65歳など、
32年間で大きく変わったと実感しています。

これからの20,30年は、更に驚く程の大きな変化があると思います。

下記の本は、アメリカの実態を例にしながら、
今後の日本の雇用について推定されており、
その場合の「生き方」の指針が書かれた良書です。

【32年間で実感した変化】大きな変化が有りました。
①年功序列&過勤務手当
勤めた会社では年功序列はある程度維持されていましたが、
今後は縮小し、実力主義となってゆくと思います。

私は毎月100時間の残業&休日出勤を続けたものの、
残業代は殆ど無しでした。
現在は過勤務制限を受けながら、
大半の手当が支払われる様ですので、羨ましい気持ちです。

一方、今の若い方は必要時に集中して勉強することが出来ず、
スキル習得が以前より遅いこと感じられ、複雑な気持ちです。

②退職金
特に計算が狂ったのは退職金の大幅減額であり、
以前の2/3程度に減らされていました。

退職時の人事部門の説明では、
55歳以降での年収ダウンを緩和したので、
年収ダウン緩和分とプラスマイナスゼロとの事でした。

実態は、
65歳までの雇用義務化も踏まえた減額もあると思います。

従って、今後の65歳への定年延長、更には75歳定年となる中、
現状退職金が有る会社でも金額はドンドン減ってしまうと思います。

③福利厚生
驚く程の怒濤の縮小でした。
住宅に関する手当縮小・廃止が、出費に関わる一番大きな誤算でした。


【想うこと】
これからの時代を生き抜くには、
良書などで考え方、状況などを勉強しつつ、
少額でも投資をし世の中や世界の情勢に常にアンテナを高く張ることが大切
で、
常に自分で考え判断し、
会社に頼らず。
「自分の人生の舵は自分で操作する」ことを心がけることが基本
と思います。

下記は古い本ですが、私が勉強した良書です。
持ち家購入、子供などに掛る現実的な出費を理解できます。

投資の点で言えば、
①不動産投資(持ち家購入)
バブル崩壊で「不動産神話」は崩壊し、
地方物件は下手をすると負動産になってしまいました。

私は一時期持ち家を買う考えでしたが、
人事異動の都合などで諦め、負動産を買わずに済みました。

現在、持ち家を買う場合は、不動産投資の視点が不可欠で、
資産価値のある物件を買うのが必須ですし、
賃貸併用住宅という選択肢も検討すべきです。

②金融投資
金融投資も重要ですが、
私は基本を勉強する良書を読まず、
30代の頃に「国家破産本」から入ってしまいました。

破綻本に驚いて本気で行動した時期があり、
保険解約など支出を徹底して減らして貯金し、
外貨を購入したりファンドも多少買いました。

大したお金が無かったのが幸いし、
怪しげな会費制投資の会に入り、
手数料が割高なファンドを購入することも有りませんでした。

今も良く見かけますが、
不安を煽り割高な商品を購入させたり、詐欺を働く輩は常に居ますので、
良く勉強し自分で判断する事不可欠です。

結果的に、
私は通分散分散でき、証券口座開設&投資も経験できました。

但し、途中で勉強を辞めてしまい、
最も有利と思われる株式全体に投資する格安手数料ETFの積み立て投資を、
まだ出来ていない反省があります。


下記の本は、万が一の最悪を想定しながらも、
生活を守るための金融知識が書かれた良書です。

慌てず、騙されない為にも一読をお勧めします。

③支出抑制
尚、破綻本をきっかけにした支出抑制は、
今でも習慣として続いており、妻に感謝です。

何回か家族での海外旅行を楽しんで相当な出費をしましたが、
子供の将来の糧になると信じていますし。
人生に悔いを残さないという点で旅行して良かったと考えています。

【今後の私の人生設計】
人生100年時代と考えると、まだ40年以上あります。

妻が長生きすることを考え、衣食住に不自由しないようにする為には、
このまま完全に仕事を辞めることは出来ないと考えています。

人生70年から100年まで、30年延びたとすれば、
今の60歳は私が新入社員の頃の30歳の若手と同じと言っても良いと思います。

そう考えると、結果オーライですが、
会社への依存を止め(早期退職)、資産拡大に有利な器を作った(緩起業)ことは、
大きな一歩を踏み出したと思います。

実態は辞めた会社の業務委託のみで、
会社員時代より不安定な状況というのが正直なところですが、
新入社員の初心に戻って、第2の人生を充実させるべくワクワクしています。

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