516.ロシア侵略による世界の変化(第2冷戦?)
まさかと思いましたが、
2022年2月24にロシアがウクライナに侵略しました。
しかも恐ろしい事に核攻撃もちらつかせて。
ロシア指導者はソビエト連邦時代に戻したいのでしょうが、
自由が無くなる体制に付き合わされるロシア国民はたまったものでは無いのではないでしょうか?
日本のニュースは欧米寄りのメディアのものばかりなので、
「ロシア経済制裁を徹底し、一刻も早くウクライナを平和な国に戻すべき」
という話しで持ちきりで、私もそれが正しいと思います。
しかしながら、個人と同じで世の中は色々な立場や価値観の国があり、
全体には、西側諸国と同じ考えでは無い国も少なく無い様です。
発展途上国などは、経済を発展させ貧困を無くす事が重要で、
その為には、ロシア制裁の返り血を浴びる訳にはいかないと考えているのだと思います。
ロシア制裁参加国と制裁に参加しない国で制裁合戦などを行い、
第2の冷戦のような世の中になってしまうのではないかと心配です。
今回で「平和というものは、極めて危ういもの」と実感しました。
人類の歴史を見れば戦争をしている期間の方が遙かに多いと思います。
平和であっても、人はいつ死んでもおかしくないため、
やはり、時間=命を大切に、やるべき事を着々と実行するのが大切と思います。
私個人としては「妻と一緒に楽しい仕事を末永く続ける」を実現させます。
また、国を守る仕組み、体制を見直し、
自分達の手で自分の国、命、財産を確実に守れるように変える必要があると考えており、
今後の投票に反映させます。
ロシアは資源大国で輸出市場での存在感は極めて大きく、
ロシアへの経済制裁は西側諸国も大きなダメージを負うという話しが納得できます。
【ロシア産品の影響】 ( )内は世界シェア順位
*色々な情報源から数字を拾って集計したものです。目安としてご覧下さい。
既に化石燃料や小麦などの値段が高騰していますが、
今後、自動車や半導体を通じ、
世界全体の景気を大きく沈む込ませるのではないかと心配です。
世の中には色々な立場や価値観の国があり、
世界全体としては、必ずしも欧米と同じでは無い様で、
3月3日に行われた国連総会で明確になりました。
ロシアの暴挙に対し、
3月3日の国連総会でロシア非難決議が採択されましたが、
全193カ国中、反対/棄権/無投票合せて52国にも登ったのです。
ロシア、北朝鮮、シリア、ベラルーシなど非難決議に反対した5カ国はさておき、
驚いたのは、
棄権した国が約35カ国もあった事です。
棄権したのは下図でオレンジ色の国で、
中国、インド、ベトナムなどのアジア諸国、
イラン、イラクなどのアラブの国、
中南米やアフリカ諸国も含まれる広範囲の国々です。
中国などロシア同様な専制国家が多い気がしますし、
イラン、イラクなど米国に酷い目に遭わされ、ロシアに助けて貰った為でしょう、
特に驚いたのは、
インドなどのアジア諸国の一部、アフリカなどが棄権した事です。
彼等は自国の経済成長=貧困撲滅のため、ロシアの安価な化石燃料が必要であり、
もしかするとロシアから武器も買っているのかも知れません。
インドは対中国では欧米よりの考えの様に思われましたが、
経済発展を考えると、ロシアのエネルギーを安く買いたいのでしょう。
【反対した国】5(赤色)
ロシア、ベラルーシ、シリア、北朝鮮、エリトリア
【棄権した国】35(オレンジ色)
(アジア)
中国、インド、リランカ、バングラデシュ、パキスタン、ベトナム、ラオス、モンゴル、
(中東)
イラン、イラク、カザフスタン、キルギス、
(中南米)
キューバ、エルサルバドル、
(アフリカ)
アルジェリア、アンゴラ、アルメニアモンゴル、ブルンジ、中央アフリカ共和国、
コンゴ、赤道ギニア、マダガスカル、マリ、モザンビーク、ナミビア、ニカラグア、
セネガル、南アフリカ、南スーダン、ススーダン、タジキスタン、ウガンダ、タンザニア、ジンバブエ
【投票しなかった国】12(灰色)
(中東)
アゼルバイジャン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、
(アフリカ)
ブルキナファソ、カメルーン、エスワティニ、エチオピア、ギニア、ギニアビサウ、モロッコ、トーゴ、
ベネズエラ